計装工事の施工現場で使われる用語!

用語の説明

計装工事の施工現場で使用される用語を説明します。
業界用語やスラング的な単語から計装工事独特の材料や
工具についても出来るだけ広く解説していきます!

 


あと施工アンカー
あみそ
インシュロック(INSULOK)
請負契約
親綱

 


クランプ
計装工業会
結束糸
高所作業

 


スーパーダイマ
スタンション
施主
そろばん玉

 


WBGT
玉掛け
墜落制止用器具

 


二丁掛け安全帯
熱中症

 


ハーフ
パンチアングル
パンチングプレート
ビニバー
鋲螺類
ブッシング
フルハーネス型墜落制止用器具
ぼうしん

 


マニホールド
丸投げ

 

 

 

 


ライン
ランヤード
リレー(電磁継電器)

 


ワゴ(WAGO)

 

[スポンサードリンク]

「あと施工アンカー」という単語は、私は計装工事の現場であまり聞いたことは無い。コンクリートに機器類を据え付けるために、建物の駆体から出ているボルトのことを「アンカーボルト」という。以前は、予め決めた位置にアンカーボルトを針金などで鉄筋に固定しておき、コンクリートを流し込む方法が一般的だったし、今でも勿論普通に行われているが、最近はコンクリートを打設した後に振動ドリルで穴を開け、ボルトを打込むタイプ...

「あみそ」という言葉がある。ハッキリ言って正確な意味は分からない。なんとなく雰囲気から、漢字を当てると「編み組」かなと思うが・・・。自分が「駆け出し」の頃、現場で年配の人たちが作業前の打合せなどでこの単語を使っていたのをウッスラ覚えている。どういう時かというと、多芯ケーブルの結線作業時によく使っていた!推測すると、ケーブルの結線はその両端末をしかるべき場所に正確に繋ぎ込まなければならないわけで、す...

現在は「墜落制止用器具」が正式名称だが、一般の会話では、以前のように「安全帯」と言うことも多い。

インシュロックという名称は「ヘラマンタイトン(HellermannTyton)株式会社」の商品名で、一般的には結束バンドというが「インシュロック」の方が材料名として通りが良い。計装工事では主に盤内配線の結束に使用する。以前は結束糸(ケッソクイト)を使用して一ケ所ずつ人の手で結んでいたが、今はインシュロックにその座を明け渡した!普通、盤内での電線結束には屋内用のもので、長さが100mm〜300mm位...

注文者の甲が請負人である乙に対して、一定の仕事(建設業なら工事物件)を完成することを約束し、乙はその仕事を完成させることで、一定の報酬を受け取るという形の契約!契約の目的は、請負人がその工事を完成させることであり、労務の提供を目的とした「雇用契約」とは異なる!工事完成のために、請負人は自由に工事の一部を、他の下請負人に請け負わせることができる!但し、「一括下請負(所謂、工事の丸投げ)」は禁止されて...

親綱とは、作業者が高所作業を行う時に、腰に装着している墜落制止用器具(命綱付きベルト)のフックを掛けるためのロープ。現場で墜落災害から作業者の生命を守るために、建屋の柱や親綱支柱の間に張られる!着工前に作業場所や移動経路等を勘案し、監督と棒心が充分相談のうえ設置ルートを決める![スポンサードリンク]

「clamp」は英語の辞書には「かすがい、締め金具」等と記してある。プラント工事の現場では単管足場の組立て時に、パイプ同士を接続する際に使用する金具のことを指すことが多い。しかし、グーグルで検索してみると辞書の説明のように色々な「締め付け金具」が出ている。「クランプ」と言っても業界や職種によって多少の違いがあるようだ。ただ、どれも「締め付け金具」であることは間違いない。よく現場で「シャコマン(シャ...

計装工業会の正式名称は「一般社団法人日本計装工業会(The Association of Japan Instrumentation Industry)」という。この団体は、高度な技術を持つ計装士を育成するために資格試験を実施し、また技術維持のために資格保持者を対象に定期的に講習会も開催している。ほかにも各種研究会、調査研究、書籍発行などを行い計装技術向上のための活動を行っている。[スポンサート...

「結束糸」は「ケッソクシ」とも「ケッソクイト」とも言う!最近は見かけない、というかこの材料は出る幕がない。これを使うのは主に盤内配線でケーブルのシースを剥いた後、端子を圧着し端子台に継ぎ込んだ状態で線がバラバラにならないように結束する時!50〜100mm程度の間隔で作業者が一カ所ずつ手で結んでいく。熟練のプロが結束した後の仕上がりは整然とし、ビシッと決まっている。今は端子台に電線を継ぎ込むまでのル...

高所作業とは、読んで字のごとく「高い場所での作業」のこと!安衛法では高さ「2m」以上が高所作業となっている!しかし実際には、2m以下でも転落して死亡する災害事例もある。「1メートルは“一命取る”」などとよく言われるが60センチでも打ち所が悪いと死亡する。また、客先によっては社内の安全規定で高所とは1.5m以上と決めていところもある。[スポンサードリンク]

スーパーダイマ(SuperDyma)とは新日鐵住金鰍フ商品名で、カタログには「表面に亜鉛を主成分に、約11%のアルミニウム、約3%のマグネシウム、微量のシリコンからなる合金めっきを施し、従来商品(溶融亜鉛めっき鋼板)と比較して優れた耐食性を保有する高耐食性めっき鋼板です。」と記されています。スーパーダイマは最近現場でよく聞く材質で「メッキ鋼板」の一種です。価格はステンレスより安く、耐食性は「ドブづ...

スタンションとは、現場に計器を設置するためのスタンドのような支柱!計器といってもパイプマウントでなく別置き型の圧力伝送器がほとんど!「スタンション」という表現はプラントの計装工事以外ではあまり聞かない!電気工事屋さんは、こういった金物は「スタンド」と呼ぶようだ!横文字では「stanchion」と綴る!意味は[屋根や窓などの支柱、家畜を繋ぐ仕切り棒]とある!形状は太さ2インチの鋼管支柱で高さは150...

施主は「セシュ」と読む!感覚的にはエンドユーザーという感じ!「施主」も含めて「元請業者」「一次下請」「二次下請」「三次下請」という表現はあくまでも「通称」としての呼び方!建設業法上は、施主は「発注者」、元請業者は「元請負人」、一次下請は「下請負人」となる!また、一次下請は「元請負人」に対しては「下請負人」だが、二次下請にたいしては「元請負人」となる!だから建設業法上の表現では「一次」「二次」「三次...

メーカーのカタログには「リング」と記されている!あまり使わないがフェルール(ferrule)という表現もある!普通、現場で「そろばん玉」といえば銅管接続用の継手に使用する付属品のこと!材質は黄銅(真鍮)製!銅管の先端を継手本体に締め込むとき、予め銅管に嵌め込んでおき、袋ナットで「締め付ける力」でシールする!こう書いても、よく分からないが実際に現物でやってみるとどうってことはない! ↓↓↓↓↓↓↓銅...

WBGTはWet Bulb Globe Temperatureの頭文字を組み合わせた言葉。湿球黒球温度(しっきゅうこっきゅうおんど)のことで、その値(WBGT値)は「暑さ指数」とか「熱中症指数」と言います。1954年に米国サウスカロライナの海兵隊新兵訓練所で、熱中症リスクを事前に判断するために開発された指標です。単位は「℃」ですが気温とは異なります。WBGTは人体の熱収支に影響の大きい気温・湿度・...

玉掛け用ワイヤーロープ、吊りチェーン、ナイロンスリング等の玉掛け用具を使用して、荷物をクレーン等のフックに掛けたり外したりする作業。この作業を行うためには法令で定める資格が必要!さらにその資格の種類は、吊り上げる荷の重さではなく、使用するクレーンの吊り上げ荷重や揚貨装置の制限荷重によって定められている![スポンサードリンク]

以前は「安全帯」と言ったが、平成30年6月に労働安全衛生法施行令が一部改正され「安全帯」を指す用語として「墜落制止用器具」に改められた。公的な書類等では「墜落制止用器具」と表記しなければならない。ただし、現場での安全活動や教育等では「安全帯」の呼称を使用することは問題ない。墜落制止用器具とは、墜落時に作業者の身体が地面に衝突することを制止し、保持できる機能を有するもので、フルハーネス型と胴ベルト型...

「二丁掛け安全帯」とはランヤードが2本装着されたタイプの安全帯のことです。二丁掛け安全帯は高所作業中に移動する際、ランヤードの掛け替え時等、どうしても安全帯が機能しない状態が発生することがあります。これを出来るだけ減らす為に導入され始めました。高所作業時に手摺り等安全帯を掛ける設備が無い場合は、親綱を張ってこれに安全帯のフックを掛けます。仮にこのフックを「A」とすると、移動途中に安全帯のランヤード...

熱中症とは、日本の夏のように高温で多湿な環境の下で、体内の水分や塩分(ナトリウム等)のバランスが崩れ身体調整機能が破綻することで発症する障害の総称です。毎年、急激な気温の上昇という環境の変化に身体が順応できなくなる六月頃から九月頃まで熱中症による労働災害が発生しています。[スポンサードリンク]

「ハーフ」とは、計装工事では銅管継手で「真っすぐ」な形状のもの、すなわち「曲がってない(エル型でない)」ものをいいます!一般的に計装工事の銅管配管で頻繁に使用する銅管継手のタイプは、一方に雄ネジが切ってあり、もう一方は銅管を差し込んで固定するための「袋ナット」が付いています!そして形は「真っすぐ」なものと、「エル型」のものがあり、現場言葉で「真っすぐなデザイン」のものを「ハーフ」、エル型のものを「...

電線管や白ガス管など計装工事で布設する配管類のサポートに使用する鋼材の「呼び名」!と言っても、「パンチアングル」という名称の商品自体、ネットでググッてみると色々あるようだ!話はそれるが、現場では鋼材をその形によって「アングル」「チャンネル」「H鋼(エッチこう)」などと呼んでいるが、正式な名称ではないはず!手元にある「プラント配管ポケットブック(プラント配管研究会編)には「アングル」とか「チャンネル...

単芯の銅管ケーブルを布設する場合、1〜2本までは白ガス管に「沿わし」とか「抱き」といってビニバーなどで結束して布設していく!しかし3本以上ぐらいになるとパンチングプレートを使用することが多い!3本〜10本ぐらいを、一まとめにして横に並べて布設する!サイズは商品やメーカーにもよるが長さが2m程度、巾は布設本数にあわせて35mm〜150mmぐらいまである!材質は鉄のメッキもあるが、プラントではSUS(...

幅が10mm、厚さが1mm程度の結束用のアルミ製のバンド!1mぐらいの定尺物と巻いたタイプがある!普通、灰色のビニール被覆が施してある!単芯の銅管ケーブルを既設の計装配管(白ガス管や電線管等)に沿わせて、所謂「抱き」という方法で布設するときに使用する結束用のアルミバンド!最近は空気式の計器が減ってきているので、銅管ケーブルの布設量も少なくなり、プラント内で見かけることも減っている!銅管を沿わす配管...

計装工事に限らず、現場施工では各種の螺子(ネジ)を使う。直径が3ミリから6ミリ位で首下の長さが10ミリから50ミリ程度の細かいビスから、直径12ミリとか16ミリ(M12{エムじゅうに}、M16{エムじゅうろく}と言う)ぐらいのボルト・ナットまで目的に合わせて使い分ける!これらのビス類やボルト・ナットを総称して見積などで「鋲螺類」と表現することがある!「ビョウラルイ」と読む!会話ではめったに使わない...

計装工事の施工では「ブッシング」という材料はよく使用する!ところが、このブッシングというのは作業によって違う品物を指す!計装工事の配管作業には「電線管配管」や「供給空気配管」、「導圧配管」などがあるが、大きく分けると「電線管配管」と「その他の配管」とになる。この二つの作業では「ブッシング」といっても違う物を指すので注意が必要!電気配線配管作業とプロセス配管や空気配管などの作業が混在しているので、材...

フルハーネス型安全帯はフルハーネスとランヤードで構成されている。フルハーネスの背面には、ランヤードを接続するため「D環(ディ-カン)」が取り付けられている。この「D環」にランヤードを連結したタイプのものをフルハーネス型という。また、安全ブロックのランヤードを接続するための「D環」が胸部に取り付けられたタイプもある。来年の1月2日から従来の安全帯は使用できなくなる。というか使用しても「安全帯を使用し...

「ぼうしん」とは作業現場の作業者の「まとめ役」といえる!一般の工場では「班長」とか「職長」と呼ばれることが多い。漢字だと「棒心」とか「棒芯」と書く。現場ではベテランとして仕事をこなしつつ、工期を考えながら人員の割り振りも行う!金銭的な権限もある程度持っていることが多く予算も考慮しながら、発注者側の担当者と施工について丁々発止と交渉もする!新人の頃、先輩から聞いたところでは元々の語源は英語の「boa...

英語では“manifold”と綴る!「マニホールド」という言葉は計装では時々でてくる!「3-valve manifold(スリーバルブマニホールド)」とか「マニホールドタイプの電磁弁」とかいう!簡単な辞書ではmanifoldの訳語として、{a.いろいろな、多岐にわたる}とか{vt.幾通も複写を作る}とあるが、これでは何だか、どうもよく意味が分らない!多少厚い辞書には機械分野の専門語として「多岐管」...

「丸投げ」とは工事の「一括下請負(いっかつしたうけおい)」のことです!一括下請負とは、請け負った工事の元請負人がその下請工事の施工に実質的に関与していない物件を指す言葉です!「関与する」とは「元請負人が自ら総合的に企画、調整及び指導を行っている」ことです!砕いていえば、「書類だけ通して経費だけとる」ような行為を「丸投げ」といいます!実質的に何もしないで経費を「ピンハネ」することです!一括下請負は、...

計装工事屋が現場で「ライン」といえば普通は銅管継手の一種で、銅管同士を突き合わす形で繋ぐための継手のことを指します!本来の「線」の意味ではありません。また、シンフレックスチューブやSUSチューブでも、チューブ同士を繋ぐ継手は「ライン」と言います!あるいは「ラインユニオン」とか「両継手」とか言うときもあります!富士金という継手メーカーでは「ストレートユニオン」という商品名を使っています!英語の辞書に...

もともとランヤード(LANYARD)の意味は:1.《海》(三つ目滑車を船側に締め付けている)締めなわ .2.(水兵・ボーイスカウトの)長ひも.3.《軍》(ある種の大砲発射用の)引きなわ.[研究社 新英和大辞典]と辞書には記されている。

リレー(relay)とは「電磁継電器」とも呼ばれ、自動制御を実現する為に組まれる制御回路に使用される中心的役割を果たす部品!電源の入り切りで動作するコイルと呼ばれる電磁石と、その電磁石により動作する接点が一体となっている製品!リレーに通電することにより電磁石が磁気を帯び、磁力を発生することで接点を「オン→オフ」または「オフ→オン」する!その結果、回路のしかるべき部分の「入り切り」を行うことができる...

現場で下請の親方が「ワゴで繋げ」とか「ワゴでいこう」などと言うのだが、最初何を言っているのかサッパリ解からなかった。見ていると腰袋から小さな樹脂製の四角い材料を出して、ケーブルをチョクジョン(直ジョイント)している。尋ねてみると「ワゴ」だという!「ワゴウ」とも聞こえる!コンビナートではめったに見かけない材料だ。これはVA線(VVF)のような単芯の芯線同士を接続する時に使用する。線の被覆を剥いて差し...